「ご飯を食べながら、寝たことがある」──過重労働の報告も 反貧困たすけあいネットワーク発足イベント(オーマイニュース)

http://www.ohmynews.co.jp/news/20071122/17681
【動画あり】
1時間25分頃から湯浅さんと河添さんの挨拶で、立ち上げを思い立った経緯やネットワークの仕組みが語られています。

 反貧困たすけあいネットワーク発足イベント「私たちにパンと誇りを!」(BREAD AND ROSES)が22日、東京都内で開かれた。同ネットワーク発足を祝うとともに、生活困窮者の現状を報告し、貧困撲滅を訴えた。

 呼びかけ人の一人、首都圏青年ユニオンの河添誠さんは、

 「最初は貧困の問題などを労組で相談を受け、問題解決に取り込んできた。しかし、ある日、母子家庭の人から相談を受けた。しかし、労組の会費を払えない。払えないと労組として取り込むことができない。こういう人たちのことをどう考えればよいかを考えていた。困っている人ほどバラバラにされている。生活保護のことを知らないために、サラ金から借金をし、返せなくなる。せめて、相談や案内ができるネットワークができないかと思っていた」

 と、同ネットワーク成立を思い立った背景を話した。同じ呼びかけ人の、NPO法人・自立生活サポートセンターの湯浅誠さんも、

 「相談をしたいとき、NPOやユニオンは敷居が高い。相談にくる人のほとんどがぎりぎりまでがんばってしまって、所持金が50円、100円という人も珍しくない。もうちょっとアクセスしやすいものはできないか。もっと早めに情報を提供できないか、と考えてきた」

 などと、河添さんと同様の思いを述べた。

 また、同ネットワークの「たすけあい制度」についても説明。それによると、「6ヶ月以上の加入を要件に、病気・ケガ等で働けなくなったとき」には生活保障、または、生活が困窮したときには無利子の貸付が受けられる、というもの。

 具体的には、月会費が「300円」の場合、生活保障・貸付金額はともに、「10,000円」、「600円」の場合は、ともに「20,000円」、「900円」の場合は、ともに「30,000円」となっている。それ以上の「1200円」以上の場合は、「助け合い」が目的であるために、据え置きでともに「30,000円」だ。いずれも、1年間に1回まで。