反貧困全国キャラバン2008 趣旨説明書

「人間らしい生活と労働の保障を求めてつながろう!」

主催 生活保護問題対策全国会議
共催 人間らしい労働と生活を求める連絡会議(通称:生活底上げ会議)
   反貧困ネットワーク
   労働者福祉中央協議会
   全国クレジット・サラ金問題対策協議会
   高金利引き下げ全国連絡会
   全国クレジット・サラ金被害者連絡協議会

1.趣旨・目的

 日本では急速に格差と貧困が拡大しています。
 労働分野では、行き過ぎた規制緩和によって、非正規労働者はいまや全労働者の3分の1にふくれあがり、いくら働いてもまともな暮らしができない「ワーキングプア」が激増しています。
 一方、福祉分野では、予算の切り詰めが至上命題とされ、最後のセーフティネットといわれる生活保護についても、生活保護基準の切り下げが検討されています。生活保護などの福祉を本当に必要とされている方々が必要な福祉を権利として受けることができるよう、適正な運用・制度の改革・相談体制の充実・偏見の解消などが求められています。
 格差の広がりにより、一握りの大金持ちが生まれる一方、大多数の市民は苦しい毎日を送らなければならなくなっています。そのうえ、貧困に行き詰まり日本中で自殺する方が後を絶たず、生活保護を打ち切られた方が餓死するなど悲惨な事件が相次いでいます。このままでは、未来に希望が持てない社会となってしまいます。
 もうガマンができない! 今こそ、労働運動、社会保障運動など様々な取り組みをしてきた人たちが、人間らしい生活と労働を求めてつながりあうときです。
 今年は、「生活保護基準(ナショナル・ミニマム)切り下げ阻止」を獲得目標とし、キャラバンを通じて、各地でお互いの顔が見える「反貧困」とネットワークをつむぎ、市民の力で「誰もが生き生きと暮らせる社会」をつくりあげる「新たな世直し運動」の契機としましょう。

2.取り組み内容

 キャラバンカー運行や駅前などでの街頭宣伝活動を基本形として、地方の実情に応じ、下記の活動を行っていきます。
 1)福祉事業所チェックや統一質問
 2)地方議会に対する意見書採択請願活動
 3)集会やミニシンポ、デモ(パレード)
 4)相談会開催、一斉生活保護申請行動