貧困の女性 支援組織が発足(NHK)

NHK 2008年9月28日 17時28分
http://www3.nhk.or.jp/news/t10014389341000.html#


働く女性のうち、パートや派遣など、非正規で働く人が半数を超えるなか、貧困に苦しむ女性たちを支援する組織が新たに発足し、待遇改善を目指して活動していくことを確認しました。

「女性と貧困ネット」と名付けられたこの組織は、NPO労働組合などが作ったもので、東京で開かれた発足集会には、働く女性や支援者などおよそ80人が参加しました。このうち、日雇い派遣を経験したあと、現在は生活保護を受けているという女性は「日雇い派遣では低い賃金であしたのことしか考えられなくなり、転がり落ちるように貧乏になった。どう頑張っても貧困から抜け出すことができない」と訴えました。国の調査によりますと、働く女性のうち、パートや派遣など非正規労働の割合は年々増え続け、53%余りに上っている一方、母子家庭の年間の就労収入は平均およそ170万円にとどまっています。集会の参加者からは「年収が低いシングルマザーへの国の支援が不十分だ」「女性の労働時間は長くなってきているが、男性との賃金格差は依然大きい」といった意見が出されていました。呼びかけ人の1人の伊藤みどりさんは「物価の高騰などを背景に女性からの貧困の相談は、ここ数年、深刻さを増している。こうした集会や相談活動を通して女性の待遇改善を訴えていきたい」と話しています。

女性と貧困ネットワーク
http://d.hatena.ne.jp/binbowwomen/