世直しイッキ大集会報告:全体会

労働分科会からの発言

 全体会での労働分科会からの報告は、労働者派遣法の抜本改正と長時間労働の規制を求める当事者2人に発言してもらいました。
 松下電器グループの松下プラズマディスプレイを相手取って大阪高裁で「偽装請負」を認めさせ、職場に戻すよう命じる判決を勝ちとった吉岡力さんは「高裁判決はみんなの力で引き出したもの。経団連は『産業の空洞化を防いだ派遣のどこが悪い』と居直っている。最高裁で高裁判決を確定させるための闘いをやっているので協力してほしい。人間をモノ扱いする派遣労働を撲滅したい」と訴えました。
 肩書きだけ与えて残業代を払わないまま過労死寸前の長時間労働をさせる「名ばかり管理職」問題で日本マクドナルドを提訴し、東京地裁で勝利判決を勝ちとった現役店長の高野廣志さんは「私の闘いは正しいことを正しいと言っているだけだ。私の闘いを家族やユニオンがバックアップしてくれた。うしろに必ず仲間がいる。自信をもって立ち上がり、長時間労働をなくそう」とアピールしました。(須田光照)

社会保障分科会からの発言

 北海道は東京より10℃も寒いです。でも暖房費が出なくなる。沖縄では鉄道がなくバスが頼りなのに、病院へ行くためのバス代やタクシー代の移送費がでない。お年寄りがその生活を維持するための加算がへらされ、すくすく大きくなる子どもの靴や服を買うための加算も減らされる。これが今の生活保護制度です。
 みんなが苦しい中で「生活保護なんか」と思うかもしれませんが、生活保護の人たちはみんなやむにやまれぬ事情を抱えた人たちです。もう、いわれのない偏見や理由のない行政の嫌がらせを黙って我慢していきるのは終わりにしたいです。
 私たちは胸をはって、生活保護になっても、力を蓄えて元気になってまた社会に戻っていけるような、そういう生活保護制度にしていきたい。みなさん、どうか見守っていて下さい。(Rさん)