反貧困ネット広島の準備進む

中国新聞 2008/12/4
http://www.chugoku-np.co.jp/News/Tn200812040037.html

 低収入の非正規雇用や多重債務の増加による生活苦に歯止めを掛けようと、広島県内の弁護士や社会福祉士らが「反貧困ネット広島」(仮称)の設立準備を進めている。生活が困難な人の相談に応じ、行政へ対応を働き掛ける。24日には専門家による相談会を開く。

 生活苦の世帯は、低収入や多重債務、心身の健康不安など、複数の問題を抱えているケースが少なくない。このため法律や福祉、医療などの専門家らが連携しサポートするのが狙いだ。県内の弁護士、司法書士社会福祉士、医療関係者らが11月下旬から準備を始めており、来年2月の設立を目指す。正式な設立を前に24日、全国組織「反貧困ネットワーク」(宇都宮健児代表)の取り組みに呼応し、相談会を開く。生活保護の受給、派遣社員の解雇、借金の返済に追われる多重債務などについて、弁護士らが電話(電話0120-110104)のほか、広島市中区広島弁護士会館で相談に応じる。団体準備委員会事務局の秋田智佳子弁護士は「幅広く連携、支援できる組織を目指したい」と話している。秋田弁護士(広島総合法律会計事務所)=電話082(227)8181。