「優先雇用や寮提供を」解雇の派遣ら、大分キヤノンに(朝日新聞)

朝日新聞 2008年12月10日12時43分
http://www.asahi.com/national/update/1210/SEB200812100005.html

 大分キヤノン大分県国東市)が1千人超の非正社員の削減を予定している問題で、解雇を通知された請負会社の組合員らが10日、国東市の本社を訪れ、解雇された派遣・請負社員の期間作業員としての優先雇用や寮の提供を求める申し入れをした。

 要請したのは、日研総業ユニオン大分キヤノン分会と全日本建設運輸連帯労働組合大分キヤノンから解雇を通知された4人を含む7人が、同社の川崎隆治総務課長に申入書を手渡した。

 申入書は、同社が大量解雇を招く一方で、期間作業員を新たに募集していることについて説明を要求。解雇された請負社員を期間作業員として優先的に直接雇用することや、再就職先が見つかるまでの間、寮を提供することなども求めている。

 同分会長の加藤州平さん(34)は先月、請負会社から12月10日付での解雇を言い渡された。昨年1月から大分市の工場に勤務し、来年1月までの契約の途中で解雇を通知されたという。「解雇された人たちは寮を出なければならず、衣食住に困ってしまう」と窮状を訴える。