NPOが「路上生活脱出ガイド」 食べ物・体調・仕事…(朝日新聞)

asahi.com 2009年4月22日18時52分
http://www.asahi.com/national/update/0422/TKY200904220075.html

 路上生活を余儀なくされている失業者たちに、少しでも早く生活を立て直してもらおうと、支援団体が「路上脱出ガイド(東京23区編)」を作り、無料配布を始めた。編集には「年越し派遣村」の元村民も加わった。

 ホームレスの自立を支援するNPOビッグイシュー基金」と「自立生活サポートセンター・もやい」が中心となり、1月から準備を進めた。

 ガイドはA5判40ページで、5千部印刷。「食べものがないとき」「体調がわるいとき」「仕事を探したいとき」などの項目ごとに、東京23区内の福祉事務所やハローワーク、民間支援団体の連絡先を紹介。「生活保護」の項目では、申請に必要な条件や申請書の具体的な書き方を示している。

 編集には、生活保護を受けながら自立を目指している元派遣村村民の男性(37)も参加。「路上生活では食事への関心が高い」と助言し、炊き出しをしている団体に「おにぎり」マークを付けた。

 ボランティアに協力してもらい配布する。ビッグイシュー基金佐野章二理事長は「ホームレス問題の解決には、市民の理解が必要。市民とホームレスをつなぐ道具としてガイドを活用してもらいたい」と話す。27日午後3時と午後7時、ボランティア向けの講座を「四谷ひろば」(新宿区四谷4丁目)で開く。問い合わせは基金(03・6380・5088、火曜・水曜のみ)へ。