11/22 フリーターの敵はだれか〜フリーター運動におけるアジア的抗争の可能性〜(東京)

日 時:2009年11月22日(日)17:30-20:30
場 所:小石川後楽園涵徳亭 広間
    文京区後楽1(JR総武線飯田橋」東口、地下鉄東西線有楽町線南北線飯田橋」A1出口下車 徒歩8分
    地図 http://www.tokyo-park.or.jp/park/format/access030.html
参加費:500円


出演者:
崔 真 碩(「野戦之月海筆子」役者、翻訳者)
小野俊彦(フリーターユニオン福岡執行委員)
植本展弘(noiz、『アナキズム』誌編集委員
(司会 『悍』編集人 前田年昭)


 2008年末の「派遣村」や『蟹工船』ブーム……、いっときの憐憫に満ちた過熱報道は冷め、格差社会批判は既に本質を隠蔽されたまま意味を消費されたかにも見える。他方で、自らの現実を直視できず、妬みや僻みを弱い者いじめで晴らそうとする右翼フリーター運動も生まれている。
 フリーター運動の敵はだれなのか。自らの生や労働を主体的に意味付けようとする「運動」の火種はどこにあるのか? プロレタリアートルンペンプロレタリアート労務者、自由労働者、等々からフリーター、プレカリアートまで、さまざまな名乗りの系譜がある。
 現在において、われわれは何者を名乗るのか? とりわけ、「格差社会」に批判的な元弁護士や元労働組合幹部が閣僚に名を連ね、「リベラル」とされる新政権に交代したいま、われわれの名乗りが真の民衆の名乗りとなる可能性はどこにあるのか? 民主党が以前から唱えていた「東アジア共同体」論は、資本の要求としての「人の移動」下における「国民」再編の一環ではないのか。右翼フリーター運動は敵味方を日本対反日に区分するが、金持対貧乏人あるいは優等生対劣等生、貴族的プロレタリアートルンペンプロレタリアートに敵味方を見るわれわれは、その日本とせめぎあってきた「アジア的抗争」としての抗日反日の歴史を再開すべきなのか。「日本資本主義」を破砕する道はどこにあるのだろうか?
 在野の批判精神復興をめざす思想誌『悍』第3号で互いに論議を呼び起こしている三人を囲んで語り合う。