3/10 自殺と貧困から見えてくる日本〜生きていてもいい。つながりから広がる私たちができること(東京)

反貧困ネットワークNPO法人ライフリンク共催


日時:2010年3月10日(水)17:30開場 18:00〜20:40
場所:日本教育会館(一ツ橋会館)3階ホール http://www.jec.or.jp/
  千代田区一ツ橋2-6-2
  電話03-3230-2831
  地下鉄都営新宿線東京メトロ半蔵門線神保町駅(A1出口)下車徒歩3分


自死遺族・未遂者からの発言を聞いた後、パネルディスカッションを行います。


パネリスト
福島 みずほ 内閣府特命担当大臣(自殺対策)
清水康之   内閣府参与・NPO法人ライフリンク代表
湯浅誠    反貧困ネットワーク事務局長
コーディネーター  中下大樹(僧侶)


参加費:500円(カンパ歓迎)
定員:800人
情報保障:要約筆記と手話通訳がつきます
当日配布資料:自殺や貧困問題など、困った時の相談先リスト一覧を配布予定


申し込み:お名前・所属(ある方のみ)・連絡先をご記入の上、メール(nakashita@athena.ocn.ne.jp)かFAX(03-5272-2401)でお申し込みください。
いただいた個人情報は、本シンポジウムの申し込み確認以外では使用しません。
*大変申し訳ございません。車いすスペースに限りがございます。事前申し込みにご協力ください。


問い合わせ:反貧困ネットワーク(自殺対策ワーキングチーム)
中下大樹 nakashita@athena.ocn.ne.jp(080-1138-1971)
山本創  yamamoto@dpi-japan.org (090-6193-1232)まで

シンポジウム趣旨説明

現在、日本では「もう生きられない」「生きていても仕方がない」と自らの命を絶ってしまわれる方々が12年連続で3万人以上いらっしゃいます。

自殺者の多くが中高年以上の無職者であること、生活困窮者であることを考慮すると、貧困問題と自殺問題の根っこは同じであると考えることが出来ます。

自殺に至る要因は決して一つではなく、失業、多重債務、うつ病などの病気、家庭問題など、様々な要因が複合的に重なり合って死に至ることも専門家の調査によって分かっています。

“自殺者は社会に殺された”とも言えます。

一方、自殺問題に関しては、社会が悪いというだけでなく、私たち市民の側にも責任があるように感じています。

それは経済至上主義、お金儲け優先で、何よりもあたたかい人と人とのつながりや思いやり、日々のささやかな暮らしの営みをあまりにも軽視してきた私たちの社会、私たちの生き方そのものを象徴しているのではないでしょうか。

自殺は弱い人がするものと無関心を装ってきた結果、12年連続で3万人を超えてしまったのではないでしょうか?

貧困問題と同じく、自殺問題を正面から考えることは、私たちひとりひとりが「どのような社会を望み、どのような生き方をするのか」という問題でもあります。

私たちは自殺で亡くなった、多くの方々に心より哀悼の意を捧げたいと思います。

そして、繰り返される悲劇を引き起こしている社会のありようを根本から見据え、私たちひとりひとりがどんな状況になっても「生きていてもいいんだ」と自分の生を肯定できる社会、どんな人でもそれぞれが尊重される世の中にしていきたいと強く願っています。

自殺により失われてしまった命は戻ってはきません。

今、私たちに出来ることは自殺という形で大切な方を喪ってしまったご遺族の方、自殺未遂をした当事者の声に耳を傾け、この社会を作ってしまった一人ひとりとして、自分に何ができるのかを考えることだと思います。

自殺に関する集会を開くことで、私たちそれぞれの「生き方」を正面から考えてみたいと思います。

自殺問題、貧困問題に関心のある方、そして「生きづらさ」を抱えている全ての方々に、私たちの集会への参加を呼びかけます。