6/20 私学も無償に 銀座パレード(東京)

日時: 2010年6月20日(日) 雨天決行
主催: 6.20 銀座パレード実行委員会、同 高校生実行委員会
事務局:全国私教連
東京都千代田区二番町12−1 全国教育文化会館2F TEL:03-3264-8011
担当:永島 090-2530-8024

この4月から公立高校が無償化され、私立高校にも就学支援金が支給されることになりました。
これを機に、自治体によっては低所得層で、授業料だけでなく施設設備費を含んだ学費の無償化や大幅な軽減に踏み出したところも現れましたが、他方、今までの自治体単独の授業料助成制度を大幅に削減し、国の就学支援金のみにする自治体が出るなど、授業料助成制度の自治体間格差が大幅に拡大することになってしまいました。
「家庭の状況にかかわらず、全ての意思ある高校生等が安心して勉学に打ち込める社会をつくるため」として開始された私立高校生への就学支援金制度は、今年度は支援金の額、対象世帯ともに未完成なままで始まり、来年度以降の拡充が私学関係者にとっては共通の願いです。しかし、今後について「この4月から0歳から18歳までの支援が実現した」という政府関係者の声や、「全国37道府県で私立高校も無償」(5月11日地方紙)にあるように、私立も含めた高校無償化が完了したかのごとき声が目立ち、私立高校の学費負担問題の解決が先送りされかねない情勢になっていることも事実です。
就学支援金が導入されても私学の学費負担は重く残ります。学費負担の自治体間格差解消のためには、国が就学支援金制度を拡充していくことが第一であり、それに加えて各自治体での上積み努力が不可欠となります。公立高校生も私立高校生も同じ高校生です。
政府の理念が掛け声倒れに終らないためにも、「お金の心配をしないで行きたい学校で学びたい」という子どもたちの願いを実現するためにも、私たち私学関係者は、国に対して私立高校の実質無償化の実現を強く要求します。
私たちはこの4月から首相と文部科学大臣に、「私立高校の実質無償化を実現してください」の署名を全国で一斉に取り組み、現在200万筆近い署名が現在集約されていますが、更に上積みし、6月21日に提出します。そしてその願いを社会にアピールするために6月20日に銀座パレードを実施します。

主な参加者:
・ 全国40都道府県から2,000名以上の高校生、父母、教職員が参加します。
・ 参加者の半数は全国からの私立高校生です。
・ 大型バスが全国から40台(宮城・山形〜滋賀までの11県)集まります。

パレードのコース:
日比谷公園中幸門14時出発→(0.5km)日比谷通→外堀通→(0.5km)数寄屋橋交差点→(1.2 km)東京駅→(0.8km)常盤橋公園 約3 km

タイムテーブル:
・13:00 日比谷公園集合
・13:15〜13:45 パレード打ち合せ・整列
・14:00〜16:00 パレード(日比谷公園中幸門から銀座方面へ向かって出発)
常盤橋公園にて解散

各県・各高校からのパフォーマンス
高校生だけの隊列を2つ予定しています
・高校生の隊列は高校生がコール・アナウンスを担当します。
・高校生の隊列は参加者が「ジョイフル」を踊りながら行進します。
・各県の隊列で行進する高校生もいます。

5県9校12クラブが部活動ぐるみで参加します(6月10日現在)
・茨城…ダンス
・埼玉…和太鼓、民族舞踊、バトン
・東京…エイサー隊、和太鼓
・神奈川…バトン
・愛知…和太鼓、バトン、カラーガード

各県での取り組み
・学校旗、PTA・部活動のノボリ、参加団体・県の横断幕を掲げます。
・各県毎の衣装(山形、宮城・茨城・愛知、京都、兵庫で参加者が同じTシャツやハッピやウィンドブレーカーなどを着ることが伝わってきています)
・「私学も無償に」のピンク色のノボリ500本が立ちます。
・参加者全員が「We ♥ 私学 私学も無償に」のワッペン(神奈川の高校生がデザイン)に思いや願いを書き込んで行進します


「私学も無償化へ」…パレードへの高校生、私学関係者の思い
各県から参加する高校生の思い
・5月3日に「私学の無償化を考える高校生サミット」を500名で成功させて参加(愛知)
・首相へのメッセージを取り組み、持参して参加(北海道)
・生徒会としての対県要請活動に取り組んで参加(神奈川)
・「くまもと私学支援財団」を支える高校生が参加(熊本)
・4月〜6月毎週日曜日に岡山駅頭で私学の無償化の署名活動をして来ての参加(岡山)
・高校生で「私学の実質無償化」についての学習会を開き参加(山形、宮城、福島、新潟、埼玉、神奈川、愛知、岐阜、京都、岡山、熊本)

私学の無償化問題を議論する高校生たち
・京都の生徒実行委員会の学習会(6月5日 7校35名参加)の感想から
☆やっぱり私学にも政府はもっと積極的に協力して欲しいと思うし、政府に協力してもらう為にも私ら自身がもっとアピールしていく必要があると思う。
☆私学っていうとお金持ちというイメージがありすぎてなやみはないと思われてると思う。これからは公立の人にも知ってもらわないといけないと思う。
☆自分でも何かできると感じた。
☆私学無償化はすごいことだが、それまでが大変なので頑張ろうと思った。
☆みんな一人一人、好きな学校にお金を気にせず、入学できるようにしたいと思いました。
☆教育は平等であって欲しいし、高校生が私学に行くのを「申し訳ない」と思わないでいいようにしたい。
☆この問題のことにうすうす気付いていましたけどこの説明を聞くことにより、私学の問題の重大さを知りました。
☆まだまだ話していく問題もあるし、言いたい事だけ言っても実行に移さなきゃ意味はないしそれをするためがんばりたいと思いました。
☆問題を具体的に提示されることで改めて自分達の問題に直面しました。

高校生アピールの紹介

校長・理事長からの賛同・趣意書
・6月10日現在、全国58学園から届いています

6月21日の署名提出について
・4月から全国で実施してきた「私立高校の実質無償化を実現してください」の要請署名を首相と文部科学大臣に届ける
・日時: 6月21日(月)15時30分〜
・参加者…父母、教職員、高校生