ホームレス男性 保護費で提訴(NHK)

NHK 2008年7月7日
http://www3.nhk.or.jp/news/k10015730221000.html(動画あり)

 東京・新宿区で路上生活をしているいわゆるホームレスの男性が、働くためにアパートを借りようと生活保護を申請したのに認めないのは不当だとして、区に保護費の支給を求める裁判を起こしました。
 訴えたのは、新宿区で路上生活をしている横山正美さん(57)です。横山さんは、街頭で雑誌を売って1日1000円程度の収入で暮らしていましたが、アパートを借り、安定した所で働こうと生活保護を申請したところ、「病気などで働けないわけではない」として認められなかったということです。このため「住所がないと安定した仕事に就けず、働くためにはまず住む所が必要だ」として、新宿区に保護費の支給を求める訴えを東京地方裁判所に起こしました。東京都内で路上生活をしている人は、ことし初めの時点でおよそ3800人に上っています。こうした人たちがアパートへの入居を求めて生活保護を申請するケースがことしに入ってから相次いでいますが、認めるかどうかは自治体によって対応が異なるのが実情です。横山さんは「再出発をするため、少しの間でもいいので生活保護の活用を認めてほしい」と訴えていました。