金融不安 影響じわり

朝日新聞 2008年10月15日
http://mytown.asahi.com/tokyo/news.php?k_id=13000000810150001

◆支援企業が破産・危機


 原油高騰に追い打ちをかけた株価暴落の波紋が広がっている。支援企業の破産から活動に支障をきたしたNPOがある。地場産業への影響を懸念し、融資制度を見直す自治体も出ている。14日、株価は急反発したものの、先行きの不透明感はぬぐえない。「今後どうなるのか」。関係者は状況の推移を注視している。
 ホームレスや家庭内暴力の被害者らを支援する新宿区のNPO法人自立生活サポートセンターもやい」(http://www.moyai.net/)は、緊急カンパを始めた。年間活動費の約4割にあたる1320万円を寄付するなど、活動に協力していた不動産会社リプラス金融危機のあおりで9月下旬に破産したためだ。
 もやいは生活困窮者のアパート入居などを支援してきた。これまでに1350世帯が入居している。もやいの湯浅誠事務局長は「影響を最小限にとどめたい。今後、サポーター会員を増やし、職員の人件費削減などで、なんとか社会的要請に応えたい」と支援を訴えている。