生活保護費:母子加算復活、4野党が法案 衆院に提出(毎日新聞)

毎日新聞 2009年6月4日
http://mainichi.jp/select/seiji/news/20090604dde007040067000c.html

 民主、共産、社民、国民新の野党4党は4日、今年4月に全廃された生活保護母子加算を復活させる生活保護法改正案を衆議院議員立法で提出した。


 母子加算は、生活保護を受けているひとり親世帯へ加給する。都市部では、子供1人の場合、約2万3000円が支給されていた。だが、母子加算を含めた生活保護費が、一般の母子家庭世帯の消費支出額を上回っているとの調査をもとに、厚生労働省は05年度以降、段階的に減額し、今年度全廃された。


 法案は、今年10月以降、当分の間、減額前の04年度以前に戻すよう生活保護法の付則に追加する内容。


 母子加算廃止の根拠となった調査に対し、「比較する家庭の消費水準が低い」などの指摘もあるため、今回の法案は「当面の措置」とし、その間に改めて調査するよう求めている。【鈴木直】