11/7 生活保護新人講座:激動の生活保護―原理・原則にもとづいて仕事を(大阪)

2009年度公的扶助研究関西ブロックセミナー

生活保護新人講座「激動の生活保護―原理・原則にもとづいて仕事を」
日時:2009年11月7日(土)13:00-17:00(受付12:30)
場所:エルおおさか701号室<大阪府立労働センター>
大阪市中央区北浜東3−14
主催:公的扶助研究関西ブロックセミナー運営委員会

新人講座の内容

講座1(13:00-14:00)こんな時の実施要領

森 宣秋さん(京都市査察指導員)

「これを読んでおけ」と渡された実施要領。しかし、見る暇もないなかで仕事をしているので、誤った運用を行っても気がつきません。実施要領を理解することによって、「これができる」「あれもできる」というように使いこなすことができるようになります。

講座2(14:10-15:10)工夫ができる自立支援

奥森 祥陽さん(京都府生活保護ケースワーカー

苦痛でしかない自立支援ではなく、工夫によって、保護利用者からは信頼され、同僚や上司からは見直されて、「楽しい」「誇りが持てる」「効果的だ」という自立支援の方法を講義します。

講座3(15:20-17:00)バズセッション

参加者とチューター 
自治体から新人ワーカーが講座に参加されます。小グループに分かれ各職場の状況を交流し、明日からの仕事をするヒントを得ます。また、チューターが参加者に的確なアドバイスを行います。



【新人講座の趣旨とねらい】
 失業や高齢化、離婚などを理由として生活困窮に陥り、生活保護を利用する世帯が急増しています。生活保護ワーカーは、新規処理に追われるだけでなく継続ケースにも丁寧な援助ができなくなっています。どこの自治体でも、法で定められた標準担当数を超える事務を担うようになりましたし、なかには精神的な重圧に耐えきれなくなって病気休職するケースワーカーなどの問題も見られるようになりました。
自治体は、「焼け石に水」ではありますが、新人ケースワーカーを配置して事務増に対応して生活保護ケースワーカーの総数を増やしています。
しかし、新人ワーカーは目の前の事務処理に追われて、研修を行い育成される暇は与えられていません。法や実施要領、ケース処遇の基本もマスターしないままに仕事をさせられているというのが現状ではないでしょうか。そのため現場では、気づかないまま法や実施要領を逸脱した運用を行ったり、保護利用者の人権に配慮できないケース処遇が行われたりもしています。生活困窮者を支援する団体や法律家から、その誤りを指摘されたり、苦情申し立てされることが後を絶ちません。
生活保護法の基本を理解して原則にもとづいた運用を行い、そして生活困窮者のニーズに応え自立が支援できるように、私たち公的扶助研究関西ブロックセミナー運営委員会は「新人講座」を開催することにしました。現場で活躍するベテランケースワーカー、査察指導員が、公扶研で蓄積された極意を伝授します。きっと、元気が持てて仕事がしやすくなるでしょう。また、保護利用者からは喜ばれ、市民からは信頼されることになります。もちろん、新人ワーカーだけでなく基本を勉強したいという中堅のワーカーの参加もお待ちします。
また、生活保護制度を勉強したい一般の方の参加も大歓迎です。


◆参加費(資料代) 
一般:1,000円  公扶研会員:500円  学生:300円
◆参加申し込み 
当日受付で行います。(事前申し込みの必要はありません。)
◆問い合わせ先 
公扶研関西ブロック運営委員会事務局に、電話でお問い合わせください。
650-0046 神戸市中央区港島中町4−7−2 
神戸女子大学健康福祉学部 松崎研究室
TEL:078-303-4806