4/6 人種主義を考える――体験的“人種差別”考(東京)

連続講座 移住者のリアリティ「レイシズムを考える」第1回

http://www.ymcajapan.org/ayc/jp/ijyusya/201004ijyusya.pdf


日時:2010年4月6日(火)18:30-20:30
場所:在日本韓国 YMCA
http://www.ymcajapan.org/ayc/jp/
JR「水道橋駅」東口徒歩6分、「御茶ノ水駅」徒歩9分、地下鉄「神保町駅」徒歩7分
(東京都千代田区猿楽町2-5-5 TEL 03-3233-0611 FAX 03-3233-0633 MAIL:ayc@ymcajapan.org)
講師:辛淑玉さん(人材育成コンサルタント
参加費:1000円(学生500円、高校生以下無料)


この後、同教室で希望者による懇談会をもちます。

人種主義を考える――体験的“人種差別”考


レイシズムracism(人種主義)――。何かおぞましさを感じさせる言葉だろう。しかし日本では、それが疎遠な響きを持っていることも確かである。
それは、どこか遠い場所・時代に猛威を振るった出来事として、自らとは無関係の現象として受けとめられているようにみえる。しかし人種とは、われわれと他者を区分することによって創り出し、その差異を自然で乗り越え不可能なものとしてヒエラルキー化する概念をいう。とするならば、racismは、いまここでも、見えない形で作用しているのではないだろうか。
一方、日本でも1995年に人種差別撤廃条約に加入し、差別撤廃にむけた一歩が踏み出された。しかしその後の展開は遅々としたものだった。それにくわえ、現在、日本を含む世界において、条約が想定している人種差別よりも、より複雑で捉えがたい形のracismが生じているようにも見える。この状況で、racismをどう考えていくことができるだろうか。またそこから、どのように抵抗の手がかりをつかみだすことができるのだろうか。連続講座ではracismについて、多角的な視点から考えていきたい。


辛淑玉さんプロフィール>
東京生まれの在日コリアン三世。小中高と不登校をつづけ、かたわら6歳のときからラベルの糊つけ、 ヤクルト配達、新聞配達、皿洗い、パン屋のレジ、焼肉屋、モデル……など、あまたの職業を経験する。26歳のとき人材育成会社、(株) 香科舎設立。研修・講演活動のかたわら、新聞、雑誌、テレビ、ラジオなどで、 日本社会/男社会/大人社会の病理を切開し直言する。2005 年夏から07年1月まで米国で研究・調査活動。著作として、『悪あがきのすすめ』(岩波新書)、『怒らない人』(角川新書)、野中広務さんとの共著『差別と日本人』 (角川新書)など多数。2008年、「被差別日系研究所(マイノリティの風)」を米国、日本、韓国で設立。その呼びかけ文には、こうある。
≪マイノリティの語る言葉は稚拙とされ、体験は思い込みと言われ、声を挙げれば権利ばかり主張してと叩かれます。苦しい生活の中で社会のルールを踏み外せば、更なる制裁が待ち構えています。……かつて定住ベトナム人の友人が、「この国には夢がない」と言って泣きました。アメラジアン二世の友人は、国家の憎しみを背負わされて生きてきました。集団暴行を受けた日系ブラジル人の若者は、「ママ、愛してる」と言って事切れました。だからこそ、私たちは出会いたいと思います。……手を取り合える、その一歩を作り上げたいと思います≫


★第2回以降は、以下の講座を予定しています。

第2回 2010年5月29日(土)18:30〜
樋口直人(徳島大学教員)「ヨーロッパの極右・排外主義から日本を考える」
第3回 2010年7月10日(土)18:30〜
鵜飼哲一橋大学大学院教授)「ナショナリズムレイシズム


★連続講座「移住者のリアリティ」は、移住労働者と連帯する全国ネットワーク/在日韓国人問題研究所(RAIK)/在日本韓国YMCA の共催企画です。


★関連企画として、移住連機関誌「MIgrants'-ネット」2-3月号特集「各国の排外主義、人種主義〜どこへ向かうのか」の(500円)好評販売中!!
お問い合わせは、移住連fmwj@jca.apc.orgまで。

連絡先

在日本韓国YMCA
TEL:03-3233-0611, FAX:03-3233-0633, MAIL:ayc@ymcajapan.org
在日韓国人問題研究所(RAIK)
MAIL:raik@abox5.so-net.ne.jp
移住労働者と連帯する全国ネットワーク
TEL:03-5802-6033 FAX:03-5802-6034, MAIL:fmwj@jca.apc.org