生活保護の実態から貧困考える 県弁護士会がシンポ(中日新聞)

中日新聞 2008年1月20日
http://www.chunichi.co.jp/article/aichi/20080120/CK2008012002080809.html

 生活保護の実態から貧困問題を考えるシンポジウム「このままではいけない! 現代の貧困」が19日、名古屋市中区の県弁護士会館で開かれた。弁護士らに交じって、生活保護の受給者がマイクを握り「悩んだらまず弁護士や司法書士に相談を」と呼び掛けた。

 県弁護士会が無料で開き、満席となる約150人が詰め掛けた。弁護士が「生活保護の申請に行っても相談扱いになり、申請できずに終わる場合が多い」などと現状を報告。生活保護を受けているという県内の60歳代の男性が「最初に申請したとき、行政の担当者から身内に援助を頼んだり、収入のある仕事が見つけられないかと言われた。1人で申請していたらあきらめていたと思う」と体験談を話した。

 続けて、法律家らでつくる「反貧困ネットワーク」の舟木浩弁護士が生活保護制度を解説し、金城学院大の大山小夜准教授が福祉国家といわれるスウェーデンなどの社会保障制度を紹介した。