「反貧困フェスタ2008」開催 〜連合非正規労働センターも参加〜(連合ニュース)

連合ニュース 2008年03月29日(写真あり)
http://www.fairwork-rengo.jp/modules/rengo_news/?page=article&storyid=21

 3月29日、東京・千代田区立神田一橋中学校の校庭・校舎を会場に、「反貧困フェスタ2008」(主催:反貧困ネットワーク)が開催された(来場者およそ1,600人)。満開の桜の下、校庭には参加団体のテントが並び、校舎内でもシンポジウムなどの催しが行われた。フェスタには高木連合会長をはじめ、非正規労働センターも参加し、労働相談の実施や、活動紹介ブースを出店した。

 午前中に行われたシンポジウム「貧困と労働」では、高木連合会長がパネリストとして参加し、会場は満員となり立見が出るほどの盛況となった(コーディネーター:朝日新聞 竹信三恵子氏 パネリスト:派遣ユニオン関根書記長、首都圏青年ユニオン河添書記長)。

 高木会長は、「貧困問題は教育、仕事、職場、家族など、生きていく上で必要な様々なチャンネルからの疎外が大きな要因ではないか」と指摘。そのうえで「雇用問題を解決しない限り貧困問題の是正にはつながらず、連合としても非正規雇用問題を重要課題として取り組んでいる」と述べ、労働者派遣法の抜本見直しや最低賃金大幅引き上げの必要性を訴えた。

 また、連合の取り組みについて、「政策・制度実現の取り組みこそ連合の役割であり、政治や行政との対話を通じて要求を実現させたい。また、労働相談体制の充実やWebサイトなどを通じ、労働者の連帯を広げていきたい。非正規雇用問題はグローバル化がもたらした負の側面の一つでもあり、国際的な課題として各国の労働組合と連携したい」と協調した。

 派遣ユニオン関根書記長は「派遣法改正は是非今国会で実現したい。生活できる仕事が基本であり、雇用の原則は期間の定めのない直接雇用でなければならない。派遣労働者の待遇改善にあたっては派遣先企業の労組と連携して取り組みたい」と述べ、首都圏青年ユニオン河添書記長は「細切れ労働や、労基法すら守られていない環境が拡大している。健康保険や雇用保険も実態に追いついておらず見直すべき。困窮している人ほど孤立しており、労働組合NPO等とのネットワークづくりが重要」と述べた。