貧困ジャーナリズム大賞2009募集(しめきり3/23)

 
 私たち「反貧困ネットワーク」はさまざまな形で広がる「貧困」を最大の社会問題として位置づけ、それを解消するために活動する人間同士のネットワークです。貧困に関するジャーナリズムの関心はこれまで必ずしも高いものとはいえず、十分に報道されてきたとは言い難い面があります。ともすれば一面的な報道、感情的な報道、官庁発表垂れ流しの報道が繰り返され、貧困の実態に関する国民の無関心や無理解、誤解・偏見等を招いてきました。専門のジャーナリストがなかなか育たない状況にも私たちは強い危機感を覚えます。

 他方でイギリスをはじめとする欧州の国々では、貧困をめぐる報道は日常的に、かつ多様な形で行われています。そこで私たちは貧困問題について理解と意識を持ち、正確に、かつ、継続的に報道する数少ないジャーナリスト個人に敬意を表すると同時に、その活動を励まし、称え、社会全体にアピールする機会として「貧困ジャーナリズム大賞」という賞を設けました。フリーの人でも組織に属している人でも、実際に取材して表現する活動をする「個々のジャーナリスト」を対象として、ささやかな賞で功績を顕彰したいと思います。
 
 あわせて皆さんの報道の成果である「記事」や「映像作品」などに一般の人たちが触れ、貧困報道への関心を高める機会を作ることもこの賞の目的の1つです。応募いただいた中から選考委員会で候補を絞り、3月28日に東京で行われる「反貧困フェスタ」の会場で受賞者を発表させていただく予定です。候補者の作品はこの「フェスタ」の中で、記事コピーの閲覧や映像作品の視聴などを可能にして一般公開すること予定しています。応募いただいた作品は原則として返却いたしませんが、ご了承ください。

 自薦・他薦を問いません。貧困報道に携わるジャーナリストたちを顕彰する「貧困ジャーナリズム大賞」にふるってご応募ください。

詳細はこちら。
http://www.k5.dion.ne.jp/~hinky/festa2009/festa2009journal.html