9/10-9/12 全国公的扶助研究全国セミナー 雇用崩壊・生活不安の拡大のもとで私たちに求められるもの(東京・墨田区)

第42回公的扶助研究全国セミナー
雇用崩壊・生活不安の拡大のもとで私たちに求められるもの〜生活保護の役割と社会保障再構築の展望を考える〜


〔日 時〕 2009年9月10日(木)〜12日(土)
〔会 場〕 曳舟文化センター(東京・墨田区)ほか
東京都墨田区京島1丁目38−11
http://www.city.sumida.lg.jp/sisetu_info/tamokuteki/hikibunec/index.html
※ 二日目(9月11日)については複数の会場に分散します。
詳細は要綱の3ページと11ページを参照してください。
  要項はこちら。http://kofuken.main.jp/
《参加費》 一 般: 11,000円(内訳:参加費 8,000円+資料代 3,000円)
公扶研会員:9,000円 (内訳:参加費 6,000円+資料代 3,000円)
学 生: 3,000円 (内訳:資料代 3,000円)
※ まだ年会費を納入してない会員の方は、セミナー当日にお支払いをお願いします。
《主 催》全国公的扶助研究会・第42回公的扶助研究全国セミナー実行委員会
《後 援》東京都・墨田区墨田区職員労働組合・東京都社会福祉協議会墨田区社会福祉協議会
日本社会福祉士会・日本精神保健福祉士協会

9月10日(木)12:45 全体会 〔会場〕曳舟文化センター

12:00 受付
* オープニング … ダルクのメンバーによる琉球太鼓(エイサー)演舞
※ 飛び入りも歓迎です!
* 主催者・来賓のあいさつ
* シンポジウム 雇用崩壊・生活不安の拡大のもとで私たちに求められるもの
コーディネーター 吉永 純さん(花園大学
シンポジスト 後藤道夫さん(都留文科大学
尾藤廣喜さん(弁護士・生活保護問題対策全国会議代表幹事)
池谷秀登さん (板橋区板橋福祉事務所)

派遣村」が全国に広がる中、生活保護に熱い視線が集まっています。雇用壊滅というような現状を立て直すにはどうしたらいいか、早くから「ワーキングプア」等非正規雇用の拡大に警鐘を鳴らしてきた後藤道夫さんに語ってもらいます。また、生活保護を市民の生活再建に役立てるべく活動されている尾藤廣喜さんには、今生活保護に求められている役割と課題、改革の方向性を語っていただきます。そして板橋区板橋福祉事務所の池谷秀登さんには、福祉事務所への期待に応える仕事づくり、職場づくりについてお話しいただきます。


* リレートーク 〜貧困の根絶と人間らしい暮らしの実現をめざして〜
ホームレス支援のとりくみの中で思うこと(NPO法人の立場から)
私は生活保護によって救われた(当事者の立場から)
私が経験したようなことをなくしてほしい(当事者の立場から)
ケースワーカーの仕事と働きがい(生活保護ケースワーカーの立場から)
* 基調報告 … 第42回全国セミナー実行委員会より
オリエンテーション


夜 交流会
*第1交流会 テーマ: 「各職場・地域の現状についての情報交換と交流」
*第2交流会 テーマ: 「面接相談(インテーク)担当者の交流と懇談」

9月11日(金)10:00,13:00 分科会等 〔会場〕 曳舟文化センターなど

9月12日(日)9:30 特別講演

「多重債務問題から派遣村まで―反貧困運動の展開と展望を語る」

講師:宇都宮健児さん(弁護士・反貧困ネットワーク代表)



全国の福祉関係者のみなさん! 多くの方々のご参加を心からよびかけます

 今、生活保護の現場には大きな関心が集まっています。「派遣切り」などにより、多くの労働者が路頭に迷う事態となりましたが、「派遣村」等の取り組みにより、生活保護などを利用することで、生活再建を果たしています。このように、生活保護が本来の役割を発揮する一方で、多くの自治体で、生活保護の申請が急増し、保護世帯の増加にケースワーカーの人員配置が追いつかない状況となっています。このことを5月8日付の朝日新聞は現場への取材をふまえつつ、事態の深刻さを次のように報道しています。

 ―「昼は申請者の面接に追われ、事務処理はどうしても夜になる。休日出勤もざら。こんなのは初めてだ」。30年近いキャリアのある東京23区の男性ケースワーカー(56)はため息をつく。年明けから契約を打ち切られた派遣労働者らが押し寄せた。130世帯を受け持つ同僚もいる。ふんばりどころと思うが、施設、簡易旅館などは軒並み満杯。住居を失った人が目の前に殺到しているのに思うような支援ができない。「補給がない前線で戦っている兵士のような気分です」―
 この記事は、生活保護の現場の窮状をとりあげていますが、その前提になっているのは、生活保護の制度とケースワーカーの仕事の役割を正当に評価する視点であり、その意味でこの記事は、社会福祉の現場で働く私たちへの応援歌になっていると思います。この応援歌に応えるために私たちは何をすればいいのでしょうか。厳しい状況下にあっても生活保護の仕事をおろそかにすることなく、ふんばることはもちろんですが、ふんばりながらも、多くの人と手をつなぎ、私たち自身が生活保護の現場から声をあげていくことが大切ではないでしょうか。

 私たちは今回のセミナーを、何よりも生活保護の現場をとりまく激動の情勢に応えられるようなものにしたいと考えています。また、介護保険障害者自立支援法などをめぐっても政策と運動のせめぎ合いが重要な局面を迎えており、これらについても分科会等でとりあげたいと思います。実行委員会一同、一人でも多くの方がこのセミナーに参加され、生活保護自治体福祉行政の今日的な役割、現場の問題状況とその解決策、そして社会保障を再構築していく展望などを大いに語り合い、ともに考えてくださることを期待しております。
 みなさん! 首都・東京のセミナー会場でお会いしましょう!


お申し込み・お問い合わせ
全国公的扶助研究会
http://kofuken.main.jp/